すたこら 世界広がった留学

すた・こら

私にとって幸せとはなんだろうと考える。大学4年生になり、進路を決めなきゃいけないこの時期。同学年の学生のほとんどは、自身の進路について悩むだろう。私もその一人だ。

 子どもの頃の私は、何にでもなれると思っていた。しかし、成長するにつれて自分の力量の限界に気づき始めた私は、いつからか幼い頃に抱いていたサッカー選手や漫画家になる夢は捨ててしまっていた。そして、不確かな自らの可能性を追求することをやめ、現実的で安全な道だけを選ぶようになった。

大学生になり、そんな自分を変えたくていろいろなことに挑戦した。キャンパるでの取材・記事執筆もその一つだ。しかし、大学での挑戦を通じて私が気づいたことは、自分はとてもちっぽけな人間だということだ。私には、何か特別な才能も特筆した能力もあるわけではない。

 そんなマイナス思考に陥りがちな私を一変させてくれたのは、韓国への留学だった。国際寮で初めて知り合う留学生たちが、私に世界の広さを教えてくれたのだ。毎晩のように言葉を交わし、彼ら彼女らの国を想像することは、私のちっぽけな考えを変えてくれた。

大事なのは自分の今の能力や才能ではない。目標に向けてどう努力するかであることに気づけた。今はまだ自分の将来がどうなるかは分からない。しかし、そんなことはどうでもいい。大事なのはなりたい自分に向けて進み続けることだ。そうすればきっと道を切り開けるはずだ。【中央大・朴泰祐】

PAGE TOP