すたこら 友人のささいな一言

すた・こら

 「ゆりちゃんに『大丈夫だよ』と言われると安心する」。最近、大学の部活動の同期生の相談に乗った際に言われ、うれしかった言葉だ。

 私は自分で決断する事が苦手だった。不安になると判断を停止し、すぐに人に頼ってしまう。中高生時代から誰かの指示がないと動けなかったし、大学でも部活動では頼もしい同期生に頼りっきり。そしてこのキャンパるでも先輩に甘えてばかりだ。キャップという運営の中心メンバーになってからも、逐一先輩に「これで大丈夫ですか」と確認してしまう。

これまで自分一人で物事をやり遂げた経験が少ない分、誰かに「大丈夫だよ」と肯定してもらわないと不安になるのだ。私はこの頼りない性格がずっと嫌いだった。しかし、冒頭の言葉を聞いて、そんな自分を少しは受け入れられるようになった気がする。なぜなら、私は周囲の人に自分を肯定してもらって安心しているが、同時に私も周囲の人を肯定し、支えているのだと気付かされたからだ。

 これまで人に支えてもらってばかりだった私も、いつの間にか誰かの力になれるようになったのかもしれない。友人のささいな一言からこのようなことを考えてしまうのは大げさかもしれないが、人は皆、支え合って生きているのだということを実感する機会となった。

 これからは自分のことで手いっぱいにならず、今以上に周囲の人に目を向けたい。そして自分が与えてもらっている以上の安心を、周囲の人に与えられるような人になりたい。【上智大・古賀ゆり】

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