春から初夏は新たな出合いの季節。新たに始めた取り組みが軌道に乗ったという人も多いだろう。「キャンパる」編集部にも新たな仲間が続々と加わり、活気が増している。学生記者を志望し入会した3人に、「今、思うこと」をつづってもらった。
座右の銘は心・夢・運
人について深く知りたい時、私は決まってその人に座右の銘を聞く。何がその人に影響を与え、どうしてその言葉を選んだのか。ここに至るまでの出来事、影響を受けた書籍、出会いなどが垣間見える。まるでその人を映す鏡のようだ。
私の座右の銘は「心・夢・運」だ。元横綱の白鵬関の言葉で、「心で頑張って夢をつかむ。それには運も必要だから」という意味が込められているそうだ。相撲が好きでテレビ中継を見ていた幼少の私にとって、圧倒的な強さを誇った横綱はヒーローさながらだった。
「努力したからといって必ずしも報われない」とも取れる横綱の言葉は、どこか現実的な重みがある。運を手繰り寄せるにはどうすればいいのだろうと、最近は考える機会が増えた。ようやく将来の夢が決まった私にとって、狭き就活の門をくぐるには運が不可欠だからだ。
ここで書く努力を重ね、記事が誰かの目に留まれば、思わぬ出会いをもたらすかもしれない。そんな運の巡り合わせを楽しみに私は今日も筆を走らせる。【東洋大・今井琉生】
多様な人生知りたい
どんな人生を送りたいか? 今年から就職活動が始まるにあたり、そんなことを考える。私は、ささやかでも楽しく健康的な人生を送りたい。そう思うようになったきっかけがある。
昨年の7月、数人の学生で農家のお宅に泊まり、1週間衣食住を共にしながら農作業を経験する授業を履修した。私は長野県飯綱町で民宿と農家を営む、80代のご夫婦にお世話になった。滞在中、1日に5時間ほどタマネギやニンニクの下処理、トマトや枝豆の収穫をした。
ホスト役のご夫婦は東京暮らしだったが、ご主人が50歳の時、飯綱町に移住した。人生の残りを、好きなことを仕事にして楽しく過ごしたいと思ったからだという。奥さんは山菜採りが生きがいだ。腰が痛いことも忘れて夢中になるらしい。
私自身も汗を流して、自分で収穫した野菜を調理することの楽しさを知った。もっと多くの人と出会って、多様な生き方を知りたいと思った。学生記者という立場を大いに活用し、充実した学生生活を送り、実りある人生を歩むきっかけをつかみたい。【明治大・佐藤梨夏】
芯のある「柔軟さ」を
私は親の転勤と留学で8年間、海外3カ国で生活した。住む国が変わる度、現地の文化や価値観に適応して暮らした。
中国の小学校では中国語で漢詩を暗唱し、アメリカの中学校ではおやつをほおばりながら同級生と議論した。高校入学時に日本に帰国して以降、協調性や謙虚な姿勢などが重視される日本社会にも、自分なりに適応してきたつもりだ。そんな柔軟性は私の強みだと思う一方、本当の自分を見失いそうになることもある。
例えば、海外生活で培った主張する力や強気さは、日本社会に適応したいあまりに薄れてしまった気がする。先週、カナダ人観光客とパフェを食べた時も、相手の声量と体の大きさに圧倒されて、発言をためらってしまった。
最近は、どんな環境でもブレない軸を持つ人への憧れが募ってやまない。柔軟でありつつも周囲の変化に惑わされず、確固たる芯を持つような、しなやかさと強さを備えた人になりたい。
日本で生きる自分と、外国で生きた自分。どちらも大切にしたいと思うのは欲張りなのだろうか。【上智大・平野恵理】

