すたこら:海外で気付き

 夏休みを利用して、大学の短期プログラムでドイツに行ってきた。現地の大学生と交流するというもので、学生の家でのホームステイもあった。

 温かく迎えてくれたホームステイ先の家族。ドイツの文化を詳しく説明してくれたと同時に、日本の文化に非常に興味を持ってくれ、さまざまなことを尋ねてきた。ドイツの朝食ではパンやシリアルを食べるが、日本ではどうなのか。ドイツにはこんな民族衣装があるが、日本にはどんな衣装があるのか。

 私が「着物」とはどんなものか見せようと、自分の成人式の写真を取り出すと、家族全員が総立ちになって写真をのぞき込んだ。異文化に好奇心旺盛なその様子は、強く心に残っている。

 けれど私は、日本の文化を満足に紹介することができなかった。語学力の問題だけではない。日本文化について詳しい知識を持っていなかったのだ。「日本料理にはすしがある」とは伝えられるけれど、「すし」について話を膨らませられない。同じように「着物」についても、「日本の伝統的な装い」であること以上は説明できなかった。そんな自分を、ふがいなく思った。

 楽しかったドイツでの日々。けれど同時に、自分が日ごろいかに漫然と過ごしているかに気づけた日々でもあった。これからは、いろいろなものに好奇心を持って毎日を過ごしていきたい。自分の身の回りの物事に対して敏感になること。それが、今の私の目標だ。【東京大・髙橋瑞季】

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