すたこら 妹

すた・こら

 私には1歳差と6歳差の2人の妹がいる。年の離れた妹がいると言うと、よく「いいなあ、やっぱりかわいいんでしょ?」と言われる。でも私は「うーん、まあね」とあいまいに答えるのが常だ。

 漫画やドラマでありがちな年の差姉妹というと、妹にとって姉は勉強や友人関係、恋愛など、何でも相談できる存在であり、姉はそんな妹を優しく励ます立ち位置だ。でも我が家は違う。一つ下の妹とは何でも話すのだが、一番下の妹とは話が合わないため、ほとんどしゃべらない。本当は仲良くしたいのだが、妹も年の離れた姉たちに壁を作ってしまっているのか、何も話してくれない。

 先日、私と同じく年の離れた妹がいる友達と話をした時、その友達が妹の学校での様子や交友関係を実によく知っているのに驚かされた。私は妹のことを何も知らない……。どうしたら妹にもっと近づけるだろうか。母に相談すると、こう言われた。「姉妹の関係は、家それぞれだと思うよ。でも、妹はお姉ちゃんのそういう姿勢を見ているんじゃないかな」

 そう、行動あるのみだ。その日から、妹に朝の「おはよう」を欠かさず言うことにした。また「学校で今日は何があるの?」と話しかけてみたり、寝癖をからかってみたりもする。大体はプイッとしているけれど、最近は、本当にたまにだが、笑って答えてくれたり、私のことを尋ねてくれたりするようになった。漫画のような理想の関係にはなれなくても、私たちのペースで少しずつ歩み寄っていきたいと思う。【明治大・奥津瑞季】

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