2019/04/23 すたこら

投稿の意味

 友人たちがSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に上げるキラキラした投稿を見るのが苦手だった。仲良しグループで旅行に行った、話題のカフェでお茶をした。そんな楽しそうな彼女たちを画面越しで見ているとなんだか心が曇る。その頃は負けじと私だって、と半ば無理やりにでも投稿していた。

 そんな時に思い出されるのは、高校1年生の時にクラスで浮いた存在になってしまったこと。あいさつしても返してもらえなかったり、普通に話してくれていた子が急にそっけなくなったり。居場所が無いなと感じていた。

 だからこんな私でも仲良くしてくれる人が大切だった。だが楽しそうな投稿を見ると、私以外にもコミュニティーがあることを改めて突き付けられたようで不安になる。

 大学生になるとそのことがさらに色濃く感じられた。けれど同時に私の素直な気持ちを聞いてくれる友人、会いたいと言ってくれる友人。そんな新しい出会いもあった。大学の友達にサークル仲間、バイト仲間……。自分にも自分なりのさまざまな関係があることに気づく。

 自然と、そんな友人たちと遊びにいったりご飯を食べたり何気ないことを残しておきたくて投稿するようになった。自己承認のためのSNSではないのだと思う。

 思い出は何をしたかではなく、誰としたかが大切なのだ。そんな当たり前のことを、新しい出会いは改めて教えてくれた。【学習院女子大・田中美有】

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