高校3年生の秋、引退試合を目前にラグビー部を辞めた。1年生の時、初の練習試合で骨折してから復帰とケガの繰り返し。活躍にはほど遠かったが、部活を続けたのは「部活があるから学校に行っている」と言えるほど、部員の仲間と過ごす時間が充実していたからだ。
しかし一部の友人との関係が悪化し、次第に部での居場所を失っていくように感じた。また受験を控え、浪人はできないという家庭の事情もあった中で、肩を脱臼。早く引退して受験に専念した方がいいという親の意見もあった。今後どうするのか自分で考えて決められないまま、親と、部にとどまるよう勧める顧問の先生や友人との間で板挟みになった。そしてその状況から逃れたい気持ちが増した結果、部活から離れたのだ。
だが、いざ机に向かっても全く集中できない。問題だったのは、自分はどうしたいのか、自分の責任で決めて実行するという当たり前のことから「逃げた」こと。部の友人たちと距離を置くようになり、元のように関わることができなくなってしまったのが一番つらかった。
大学に進み、バイトなどいろいろな経験を積む中で、思い知ったことがある。自分が直面している壁に目を背け、一時的に離れることができても、いずれまた向き合うことになるのだと。目の前の問題から逃げずに自分の本心で向き合う。決めたことは自分で責任を持つ。簡単なことかもしれないが、必ずできるようになりたい。一度きりの人生、胸を張って生きるために。【明治大・山本遼】
