なにコレ!? 第102回箱根駅伝へ意気込み 「関東学連」編成方法変更 東大・秋吉選手、2回目出場へ

箱根駅伝取材班
学生連合で活躍が期待される秋吉選手=東京都渋谷区で、慶応大・渡辺佳奈撮影

まっすぐ勝負にこだわる


 箱根駅伝には学校としての出場がかなわなかった選手も「関東学生連合」として出場が可能だ。今年から学生連合の編成方法が変更されたが、その狙いは何か。そして、昨年に続き学生連合に選抜された東京大学工学部4年の秋吉拓真選手(22)に、2回目の箱根にかける思いを聞いた。

 箱根駅伝に学校として出場するには(1)前年度大会で10位以内に入りシード校となる(2)秋に開催される予選会で上位10位に入る、という二つの方法がある。秋の予選会は、各校10~12人、合計500人近くが同じハーフマラソンの距離を走り、上位10人の合計タイムで出場校を決定した。

学校として出場できなかった選手たちにとって、より重要なのが個人順位だ。前回の第101回大会まで学生連合の選手は、この個人順位の上位から順に選ばれていた(出場校の選手と留学生は除く、また1校1人まで)。出場回数にも制限があり、箱根駅伝本戦に出場したことのある選手は除外されていた。

 第102回大会ではこの選出方法に大きな変化があった。まず、予選会で学校順位が11~20位で惜しくも出場を逃した大学から、1人ずつ選ばれる。校内選考の方法は自由と、各校に選出を委ねたのがポイントだ。そして11~20位以外の大学の選手から、予選会の個人成績の上位6人を順に選抜(留学生は除く、1校1人まで)。出場回数の制限は緩和され、2回目まで参加できるようになった。

この変更について、箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は「(選抜方法の変更で)予選会終了後も落選校内において、個人での本選出場を目指した切磋琢磨(せっさたくま)を生むこと(=チーム枠)と、チーム順位は下位でも出場を可能とすることによる多様性の確保(=個人枠)との両立を図る」とその趣旨を説明している。2回目の出場を認める点については「経験の幅広い共有と、箱根駅伝を通じた選手強化の両立を図る」狙いがあるという。

 今回「個人枠」の成績を満たし、さらに2回目の出場容認を受けてメンバーに選ばれたのが東大の秋吉選手だ。前回大会でも学生連合として復路の8区を走り、区間7位相当の好成績を収めていた。そして今季はさらに力を付け、10月に行われた第102回大会の予選会では昨年より65位も高い全体12位の個人成績をマークし、2度目の学生連合入りを果たした。

今回の箱根での目標については「往路を走りたい。1区に憧れがある。ただ、どこを走るにしても区間賞相当のタイムを目指したい」と話す。

 卒業後は、大学院に進学すると同時に実業団「M&Aベストパートナーズ」に入り、長距離競技を続けるという。2回目の箱根駅伝まであとわずか。「やっぱり速く走っている人が面白いと思うので、速く走ることにはこだわってやっていきたい」。どこまでもまっすぐに勝負へこだわる姿勢は、新春の箱根路でもきっと見られるに違いない。【早稲田大・奥村慎】

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