すたこら コーヒー

すた・こら

 私には自分で豆をひいてコーヒーをいれる趣味がある。高校1年生の時、訪れた書店でコーヒーの魅力やいれ方について書かれた本を発見。表紙のコーヒーがおいしそうで、「いつかは自分でひいた豆からコーヒーをいれてみたい」という思いで購入したことがきっかけだ。

 その数カ月後、おいしいコーヒーのいれ方をテレビで見て、「できたてのコーヒーが飲みたい」という思いがさらに募った。奮発して、豆の粉砕機からコーヒードリッパーセットまで全てを購入してチャレンジしてみた。1杯目のコーヒーは、それ相応のできあがりだった。

 そこから約4年。豆のひき方やいれ方も様になってきた気がする。豆は親戚の方にいただいていたが、先日初めて自分で購入してみた。酸味が思ったより強く、満足のいく味ではなかったが、その分違う味を試してみたくなった。

 コーヒーは焙煎(ばいせん)や豆のひき方によって味に変化が生まれるところが魅力だと感じている。そしてコーヒーをブラックで飲むようになって、自分自身の変化も感じるようになった。苦手と感じていたり、避けたりしていたことにも、接したり触れられたりするようになったのだ。

 今の好みは、ブラジル産とコロンビア産の豆をブレンドして作る、酸味と苦みが調和したコーヒー。今後ぜひ飲んでみたいのは、ハワイ産の「コナ」という希少な豆からいれるコーヒー。味わうだけでなく、いつか主要な豆の産地を実際に訪ね、コーヒーの世界を深く知りたいと考えている。【駒沢大・根岸大晟】

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