就活必須は三つのP

編集部から

企業の採用広報が3月1日から始まった。既に内定(内々定)が出たという話も聞かれるようになった。私はキャンパる会議や講義などで、就活生に三つの「P」を磨けと強調している。

potential(可能性)

passion(情熱)

personality(人柄)

の三つである。

この三つは、経団連やリクルートなどの調査で、企業側が就活生の選考基準として常に上位にいくものである。就活生は、アルバイト、サークル経験や留学体験を強調したがるが、面接官はそれらをそれほど関心を示さない。なぜなら、みんなほとんど「同じこと」こを話すからだ。

三つの「P」は、付け焼き刃では培うことはできない。これまで自分の人生で培ってきた目に見えないオーラのようなものだ。初対面でそのオーラを感じてもらえるどうかが勝負の分かれ道なのである。就活生たちは「私は居酒屋のアルバイトでお客様との対応を通じて、コミュニケーション能力があります」とか「私はゼミやサークルの幹事長として、みんなをまとめる指導力があります」とかを、エントリーシートや面接で書いたり話したりしたくなる。だが、面接官はそんな「耳にタコ」話は、聞きたくないのだ。

即席では培うことが出来ない三つの「P」だが、私は「情熱」があれば、「可能性」も「人柄」もある程度カバーできると考えている。だから、「自分は情熱だけは人に負けない」と思ったら、徹底的にその企業を分析し、その会社の社員に会って内部事情を知り、「面接では前のめりになって、志望動機を熱く語れ」とアドバイスしている。その話を聞くと、体だけ前傾姿勢になる人がもいるが、そんな形の話ではない。体の内部からにじみ出るものがなければ、形だけやっても、面接官の心を打つことはできない。(2018年3月14日更新)

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