週刊誌記者を志望して、私は来春、出版社に就職する。テレビや新聞でなく週刊誌を選んだのは、記者として10年ほど経験を積んだ後、ノンフィクションライターとして独立したいからだ。そのため、早くから大きな事件に関わって記事を書くことのできる媒体を選んだ。
もう一つ内定をもらったテレビ局に入るか最後まで迷ったものの、作家をしている恩師の「君は何分何秒の世界よりも、何文字の世界で生きていくのがいいと思う」という言葉に背中を押された。先生は私が書く作品を高く評価してくれている。苦労して生きる道のりになるだろうが、覚悟はできている。
この道に進むことを決めたきっかけは、大学でノンフィクション・創作ゼミに所属したことだった。小説が書けない故に選んだノンフィクションというジャンルだったが、虐待や性被害など自分の経験と近い問題を題材にする作品を書き続けているうちに、その特性に楽しさとやりがいを覚えるようになった。ノンフィクションは事実を淡々と書くだけにとどまらず、その事実の裏側にある人の感情や、事実の更に先の真実を書き出すことができる。そうした特性にこそ“人を動かす”新しいジャーナリズムの可能性があるのではないかと考えている。
何年かかっても必ず、影響力のあるライターになりたい。今後は殺人事件など、人の「分からなさ」や「危うさ」を描き出す事にも挑戦したい。もう後戻りしないように、ここにその意志を宣言したいと思う。【早稲田大・竹中百花】
