主人公は大学生 記事が入試に採用も コロナ下でも着実に成果

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 入学シーズンを迎え、各大学では、学生団体やサークルによる新入生歓迎会(新歓)活動、新人獲得競争が本格化する。我がキャンパる編集部も大学生が主人公。新型コロナウイルスまん延下でも元気に活動を続け、成果を収めている。その姿をご紹介し、新入生はもちろん、自分の居場所を見つけたい上級生にもアピールしたいと思う。【早稲田大・山本ひかり】

 2022年度入試では、編集部にうれしいニュースがあった。21年6月8日付「キャンパる」紙面に掲載された「草ストロー 日本で広げる」の記事が、愛知淑徳大グローバル・コミュニケーション学部(名古屋市)の入試問題に採用されたのだ。

 記事は、東京農業大の現役学生がベトナムの民芸品だった草ストローを知り、地球に優しい商品として自ら輸入販売する法人を設立したという内容。執筆したのは、千葉大4年(当時3年)の谷口明香里さんだ。

 愛知淑徳大での出題は小論文で、2000字近い記事のほぼ全文を読ませた上で、(1)文章を要約(2)自分の考えを述べさせる――という内容だった。

 グローバル・コミュニケーション学部の福本明子教授によると、出題担当者が記事を見つけたのは、大学のデータベースを閲覧していた時。「大学生が身近なことをきっかけに社会の課題に挑戦するという内容が、学部の入試問題にぴったりだと感じた」という。

 「英語で考え、行動する」ことを目標に掲げる同学部。本来6~8週間の留学が必修だったが、コロナ禍で海外への渡航は一時、中止に追い込まれた。福本教授は「コロナ前とは違う生活を強いられる大学生がこの記事を読めば、何かに挑戦するためのヒントをもらえるのでは、と明るい気持ちになった」と話す。

 福本教授はキャンパる編集部に対しても、「元気の出る記事をありがとう。ここまで主体的に記事を書かせてもらえる環境は、かなり貴重だと思う」とエールを寄せてくれた。福本教授の言葉は、キャンパるの一員として胸に響くものがあった。

 記事を執筆した谷口さんは、園芸学部に在学している。農業の視点から環境問題を考えるという自分の専攻に近い活動内容に親近感を持ち、「同じ大学生で起業もしていることに驚いた」ことが、取材のきっかけだったという。入試問題に採用されたと聞いた時、すぐには信じられず「ええっ、本当ですか?」と大声で聞き返したという谷口さん。「でもうれしくて、聞いてすぐ親に伝えました」とはにかんだ。

デジタル発信も強化

オンラインで活発に意見を交換するキャンパる編集部の学生たち
オンラインで活発に意見を交換するキャンパる編集部の学生たち

 「キャンパる」は、1989年2月に毎日新聞夕刊で始まった、学生記者が作る紙面です。以来、夕刊紙面を活動の場としてきたわけですが、「創刊」31年を迎えた2020年秋から、紙面を飛び出してデジタル記事発信の取り組みを強化しました。

 具体的には、ウェブサイト「毎日新聞デジタル」での記事先行公開や、紙面掲載を前提にしない、ウェブ限定記事の配信です。紙面版では掲載記事が配達されないエリアもありますが、デジタル記事はインターネット経由で、全国の人が読めます。紙面の枠という制約がないデジタル記事は、写真が豊富で記事も拡充するなど、より充実した内容でお届けしているのも大きな特徴です。

 デジタルの取り組みを強化する中で、21年にはキャンパるの記事が英訳されて、毎日新聞社が世界に向けて日本のニュースを発信する英字サイト「The Mainichi」に掲載されるケースも出てきました。我々の活動の舞台は、ついに世界へと広がったのです。

 記事を書くのは、キャンパる編集部に所属する学生記者です。大学の垣根を越えて集った学生が毎年、20~30人在籍し、毎日新聞の記者である編集長とともに運営しています。記事化する話題の提案や採用の決定はもちろん、取材し、写真を撮り、執筆するのはすべて学生です。コロナ下でも、オンラインで活動を続けてきました。

 あなたの書いた記事が日本中、いや世界中の人に読まれるチャンスです! 私たちと一緒に紙面を作ってみませんか? 入会をお待ちしています! キャンパるではホームページの他、インスタグラムとツイッターもやっています。ぜひフォローしてください!【明治大・奥津瑞季】

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