すたこら 挑戦し続ける

すた・こら

大学生になって、忙しくなったと感じる。授業、キャンパるの活動に加えてアルバイト、部活などで予定表はびっしりだ。忙しくはなったが、どれも自分でやると決めた挑戦。行動の幅が広がり、新たな経験ができて新鮮な気持ちだ。

 そんな日々を過ごす中で、ふと考えるのが、家族と過ごす時間。家にいる時間が減った分、家族と過ごす時間も少し減った。家族も私に「忙しくなったね」とよく言う。近くに住み、よく夕食を共にする祖母はなぜだか最近、私がベビーカーに乗ってニコニコ笑っていたのをよく思い出すそうだ。祖父も私の成長を感じてくれているのか、「もう子供じゃないんだね……」としみじみ言う。

 私自身、忙しさに充実感を覚えている。ただ、家族といる時間が減ったことがなんだか寂しい。別に、何か特別に話したいことがあるわけではない。でも、顔すらほとんど合わせない日には、「バイトのシフトを減らそうかな」なんて考えてしまう。そんなモヤモヤする気持ちを、最近抱くようになった。

 こんなことを考え、私が予定表を眺めていた時、母は私に「大学生ってたくさん時間があるんだから、やりたいことを見つけて、羽ばたいてね」と言った。

 確かに私は今、大学生という、自由が多い時間を過ごしている。何かやりたいことがあれば、いくらでも挑戦できる、人生で唯一無二の時間。父や祖父母もきっと、背中を押してくれた母と同じ思いだろう。やっぱり勇気をもって挑戦し続けよう。【日本女子大・鈴木彩恵子】

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