聞いてみました 夏季インターンシップ オンライン開催には賛否

企業との出合いの場として、就職志望の学生が重要視する企業主催のインターンシップ(就労体験)。今夏は、新型コロナウイルス感染予防の観点から、オンライン開催が主流となった。キャンパる編集部が、全国の大学3年生を対象に行った夏季インターンシップについてのアンケートの回答には、コロナによる景気冷え込みの影響に、学生が抱く強い危機感が色濃く反映された。

 アンケートには31人が回答した。インターンシップに参加したと答えたのは19人(全体の約6割)、不参加は12人だった。参加した理由として最も多かったのは「参加しないと不安だったから」(明治大)。「今年は採用人数が絞られ、就活は難航しそう」(一橋大)という見方から、行動を早めた学生が多いようだ。また、合同企業説明会など「対面の就活イベントが中止となり、何としてでも情報を集めなければならなくなった」(国学院大)という切実な声も聞かれた。

 一方で、不参加の理由としては「選考に落ちたため」(上智大)という回答が最も多かった。結果は不参加でも、インターンシップへの関心の高さがうかがえる。また関心はあっても、「コロナの影響で全てオンラインになると聞いて」(明治学院大)不参加を決めたという回答もあった。オンラインでの開催に意義を見いだせず、参加を見送った学生もいたようだ。

 実際に参加したインターンシップの形態を尋ねたところ、オンラインのみの参加が9人(参加者の約5割)、対面のみの参加が3人、両方の形態に参加したのは7人だった。

 オンラインのみで参加した学生からは、「関東以外の地方企業が開催したインターンシップに参加できた」(筑波大)と利点を評価する声があった一方、「職場の雰囲気が伝わらなかった」(信州大)という感想もあった。

 対面のみで参加した学生からは、「もし自分が感染していたら、企業に最悪の印象を残すのではと不安だった」(国学院大)というコロナ禍ならではの声があった。

 両方の形態に参加した学生からは、「オンラインでは、対面に比べ気軽に臨めた」(一橋大)、「対面の方がオンラインに比べ、圧倒的に企業への理解が深まった」(大妻女子大)など、それぞれの形態を比較して、メリットを指摘する回答が寄せられた。

 コロナ禍が長引く中での就職活動については、「画面越しという形に慣れていかなければと感じた」(上智大)と、対面とは異なる対策を模索する姿がみられた。また、「就職ができるか心配」(順天堂大)と、率直な不安をもらす学生もいた。

 記者も3年生。冬季インターンシップの募集が早くもはじまる中、今後の進路に悩む日々だ。置かれている状況は同じだからこそ、自分のペースでできることを準備していきたい。【東京学芸大・中尾聖河、イラストも】

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