2019/07/16 写Now

フェリス女学院大 「平和」香るアンネのバラ園

 「アンネの日記」で有名なアンネ・フランクにちなんだアンネのバラ園が、フェリス女学院大学(横浜市)でシーズンを迎えた。同大のボランティアセンターの学生が主体となって育てているもので、取材当日も、赤や黄色で色とりどりに染まったアンネのバラが咲き誇っていた。

 アンネのバラは、ホロコーストの犠牲になったアンネ・フランクを悼んで、ベルギーの園芸家が生みだした新品種のバラで、つぼみの時から赤、黄色、ピンクへと色が変わり続ける。

 同大では、当時のホロコースト教育資料センター副理事長の協力とバラ育苗家の寄贈を受けて、2003年から、アンネのバラ園が始まった。

 それ以来、平和を願ってボランティアセンターの学生がアンネのバラ園に携わってきた。そして今年は、アンネ・フランク生誕90周年。学生たちはバラ園の他にも、アンネの誕生日の6月12日に記念礼拝を開催した。

 ボランティアセンターには現在同大の学生49人が所属しており、アンネのバラ園に参加する学生は、シフト制のもと、アンネのバラの剪定(せんてい)や雑草の手入れをしている。

 アンネのバラは育て方が難しい花だが、うまく育てれば長く生きる。学生の手入れのおかげで、学内のアンネのバラはもう10年以上、毎年見事な花を咲かせている。

 そのバラの花びらを、学生たちが回収して乾燥させ、オイルを加えてポプリにし、学内で配っている。ポプリを包む袋も全て学生が縫い上げ、一緒に“For Others(他者のために)”などと書かれたメッセージも添えている。

 また、学生はアンネ生誕90周年に合わせたパネル展(6月3~28日)にも携わり、パネル展の案内ポスターを作製した。「何度も何度も修正を加えて、完成までに3週間かかりました」と、アンネのバラ園に中心的に携わってきた市村真由さん(音楽学部2年)は話す。

 記者もポプリを頂いた。そのポプリのメッセージには“Peace from Anne”と書かれていた。「抽象的な平和という存在を、バラを媒介にして伝えたい」。取材した学生が、平和を熱く語っていたのを思い出す。ポプリからは、バラの幸せな香りが漂っていた。【東京外国語大・田中純名、写真は東洋大・佐藤太一】

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