2019/07/02 聞いてみました

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採用選考が解禁され、面接の受け付けをする就活生ら=東京都新宿区で2019年6月1日

就活最前線 サマーインターン 8割が参加「業務知る好機」

 6月1日、2020年卒業予定者の採用選考と、21年卒業予定(主に現3年生)のインターンシップの選考が解禁された。来年からの経団連の就活採用ルール撤廃を受け、3年生の採用選考はさらに早まると言われている。夏のインターン参加にどう影響が出ているのか。3年生36人に聞いた。

 21年卒業となる3年生は就活採用ルールが撤廃される初めての世代。その影響で通年採用を行う企業が増えることも予想される。その存在について聞いたところ、約7割が「知っている」と回答。また半数以上が夏のインターン参加にルール撤廃の影響があったと答えた。大きな変化に対応し始めているようだ。

 では、今夏どれくらいの人がインターンに参加する予定なのか。回答者のうち約8割の29人が「参加」、残りが「不参加」と答えた。参加の理由として多く挙がったのは、「実際の業務内容を知るため」(茨城・女)。また、ルール変更の影響か「本選考に有利になることもあると思ったから」(日本・女)という意見も。反対に不参加の理由は「大学院に進学する予定だから」(大阪市立・男)、「(夏休みは)海外研修に行くため、秋以降のものに参加する」(学習院女子・女)などさまざま。3年生の夏休みは、進学など就活以外の活動のために使う人もいるようだ。

 夏のインターンに向けて実際にどのような準備を進めているのだろうか。「5月ごろに大学のキャリアセンターに相談しにいった」(成城・男)、「学校で開催されるセミナーに参加している」(昭和女子・女)という身近な場を利用して準備を始めている回答がたくさん見られた。

 一方で「なにもしていなかったので、インターンの申し込み締め切りが迫ってきて焦っている」(一橋・女)と心の準備がなくあわてる人も。

 参加する企業はどんな方法で選んだのか。「(就職情報サービス会社の)マイナビやリクナビから、自分の興味がある企業に申し込んだ」(昭和女子・女)と、就活サイトを利用する方法が最多だった。他には「学校での公募から選んだ」(日本・女)という人も。

 志望する業界については、決めている人と決めていない人が半々に分かれた。3年生である記者は、まだ志望の業界を絞りきれておらず、迷っている最中。焦りもあるが、じっくり考えて決めていきたい。

 最後に就活への意気込みを尋ねると「自分の軸をしっかり持って就活を進めていきたい」(埼玉・男)、「就活の枠にとらわれず、人生を形成するための一部という考えを持っていきたい」(学習院女子・女)など前向きな答えが返ってきた。

 記者も今夏は、複数のインターンに参加予定。不安もあるが自分が納得できる結果にするため就活を進めていきたい。【学習院女子大・渡口茉弥】

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